エルグランドのカスタム

この記事の所要時間: 536

“エルグランド”は1997年に“キャラバン”と“ホーミー”の“高級ミニバンタイプ”として、始めて市場に登場したモデルだ。当初は“ローレル系”の販社では“キャラバン・エルグランド”、“プリンス系”の販社では“ホーミー・エルグランド”という名称だった。

高級ミニバンらしく、本革シート、電子制御アクティブサスペンション、オートスライドドア、ツインモニターTV・ナビシステム等などのオプション装備が、当時の話題をさらったようだった。

国産のミニバンにはめずらしく基本的にFRレイアウトなのだが、4WDもグレードによっては選べるようになっていた。

スポンサーリンク

高級車らしくエンジンもVQ35DE 3.5L V6 240psを筆頭に、下はZD30DDTi 3.0L 直4 170psまでの4機種がラインナップされていた。ちなみにすべてNAで、過給機仕様はなかった。また重量も1940kg~2180kgという、ヘビー級となっていた。

2002年5月からは、2代目が市場を受け継いだ。このモデルでは“テラノ”と同じプラットフォームを採用したが、リアサスペンションはマルチリンクタイプの独立懸架になっている。

ブレーキも4輪ディスクに改められ、ホールも6穴から5穴に変更されている。

エンジンは、VQ35DE 3.5L V6 240psっとVQ25DE 2.5L V6 186psの2機種なのだが、この2.5リッターバージョンが出るまで、ライバルに少し差をつけられていたようだった。重量も1990kg~2190kgと、先代同様にヘビー級を維持していた。

また、豪華装備も先代同様以上に充実して、殿様仕様の車だったようだ。

そして2010年5月からは、現行モデルの3代目が登場している。

外見はキープコンセプトと言ってもいいのだが、機構面では大きく変わった部分がある。最大の変更点は何と言っても“FF”がベースになったことだろう。プラットフォームを“ニッサンDプラットフォーム”に変更したことによって、FF化と低床化と、全高を抑制することができたのだ。

駆動方式はもちろんFFと、FFをベースにした4WDの2タイプなのだが、この3代目からはオールモードの4WD方式になった。

3代目の外寸と重量は、全長4915mm、全幅1850mm、全高1805mm~1815mm、重量1900~2080kgとなっている。先代と比べて、全長で80mm、全幅で35mm大きくなり、全高では105mm低められた。また、重量も最大で110㎏の軽量化に成功している。しかし、相変わらずヘビー級であるという事実には変わりはない。

エンジンは、VQ35DE 3.5L V6 280psとQR25DE 2.5L 直4 170psの2機種が選べるようになっている。トランスミッションはどちらのエンジンにも、エクストロニックCVTが組み合わされている。

スポンサーリンク

走行フィーリング

こういった新しい機構を持ったエルグランドの、実際の走りの評価を検証してみると、街中では高級車に相応しい乗り心地を提供してくれていて、NVHはきれいに抑えられている。また、ちょっとした段差を乗り越えるときにも、目立つ、あるいは気になるような突き上げもなく、快適に走ることができる。

高速巡航時の直進安定性や、レーンチェンジ後の収束性もよく、安楽で快適な移動時間を持つことができる、という評価は多い。さらに、この状況をよくしているのが“静粛性”で、法定速度プラスαで走っている分には、風切り音も、路面からの走行音も、また他のメカニカルノイズなども無いに等しいという、まるでトヨタの高級車的な評価もある。

しかし、ワインディングなどのいわゆる“ハンドリングコース”に乗り入れると、ステアリングの落ち着きは悪くないのだが、応答性がいまひとつだという評価が出始める。

そのほかにも様々な評価が、微妙に言い方を変えて出てくるのだが、最終的には“絶対的に悪いことはないのだが、ワインディングを飛ばす車ではない”、という結果になるのだろう。

まあミニバン自体が“ワインディングを頑張って走る”、というようなカテゴリーの車ではないといわれればそれまでなのだが、やはりどんなステージにいっても、それなりに自分の意思が車に伝わらないと面白くない、と感じる人もいると思う。

こんなことをテーマにして、チューンナップということを考えて、カスタマイズをしてきたいと思う。

まず、足回りの強化と、ボディーの補強をしていくことを目標にしたい。

足回り強化

さっそくチューニングパーツの存在を調べてみると、かなり製品のラインナップ数はある。もしかしたら選択肢が多すぎて、悩むことになるのかも知れない。

しかし目指すところはひとつなので、その範囲で選択肢を絞れば、そんなに悩まなくてもいいと思う。選択肢の条件としては、オリジナルの良さを極力殺さないで、ソースアップをしていくことだと思う。

そうなるとサスペンションのセッティングは、あまりハードなセッティングにしない方がいいと思う。バネレートを上げ過ぎると、サーキット走行程度の横Gがかからない限り、あまり機能しない車になってしまうので、ここは要注意だと思う。そこでバネレートは、フロントでせいぜい30%未満ぐらい、リアは多くても20%ぐらいの上げ方にとどめた方がいいと思う。

そのぶん、スタビライザーをやや強化してダンパーの減衰力、特に伸び側のパワーを強化した製品に交換すると、結構あたりは柔らかく、姿勢変化には力強く対応できる足にすることはできる。

ブレーキ

そしてブレーキなのだが、この重さとパワーを安心して受け止めるためには、やはり強化は必要になる。そこでできれば6ポッドを入れることをお勧めしたいが、4ポッドの高剛性キャリーパーを入れて、耐フェード性の高いキャリパーに交換する。その上で、高沸点タイプのフルードに交換して、ステンレスメッシュなどで補強をしたラインを入れておくと、かなりタフなブレーキにすることができる。

エンジン

最後にエンジンなのだが、ライトチューンをしておきたい。吸排気の高効率化をしておいて、それに合わせた燃調を取る意味と、空き領域を使えるようにするために、ロムのマッピングを書き換えるといいと思う。

こうしておくと、全回転域でパワーとトルクに厚みを増すことになるので、使いやすいエンジンにできる。

こうして出来上がったエルグランドは、結構バカにできない早さの車になったのだといえる。

スポンサーリンク

車検の相談・依頼

車検の相談・依頼

Goo車検

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加