クラウンロイヤルサルーンのドレスアップ

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この車の歴史は長い。1955年から現代まで57年の長きに渡って生産された、一機種の車は国内位にいくつあるのだろうあ、と考えると多分匹敵する機種はないだろうと思う。
この初代のデザインは、当時の世界的な流れにあまり逆らってはいなかったようだ。独特の部分といえば4枚のドアがなんと“観音開き”になっていたことではないだろうか。
この観音開きのドアは、意外にも使い勝手がよかったと言うし、外見的には当時の“ヒルマンインプ”を想い起こさせるような、当時としては垢抜けたデザイン性だった。

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この頃のクラウンは、トヨタの象徴的存在であり、舗装率が低かった当時の路面状況では珍しかった独立懸架のWウイッシュボーンをフロントに採用したりなど、かなり高級感をもった車だった。
1957年にはオーストラリアラリーに初参戦し、完走ー総合47位・外国賞3位ーの成績を収めるなどの活躍も見せた車だった。

そして現代のクラウンはなんと13代目と言うことになるのだ。
外寸は初代の全長・全幅・全高が4285mm・1680mm・1525mmであるのに対して、13代目のそれは4870(+585mm)・1795mm(+115mm)・1470~1485mm(-55~40mm)というサイズになっている。また重量は初代の1210Kgに対して、13代目のそれは1590~1840Kg(+380~640Kg)と言う違いがある。

初代が生産されていた頃には、ハイテンと呼ばれる“高張力鋼板”などもなかったので、サイズの割合には軽量設計がなされていたのかな、と考えさせられて、トヨタの技術力を垣間見ることができると思う。

現行モデルの特徴

現代の13代目は、特徴的な外見を持っているわけではないが、サイズからくる押し出しの効く部分と、曲線・曲面と直線をうまく組み合わせていて、躍動感も併せ持っている感じはある。ただし、10年後にこの車をそういう目で見られるのか、といえば、答えは“判らない”ということにはなるのだが。

それはそれとして、まあ、いかにも日本的な処理が多く、デザイナーとしては残念な処理になっている仕上がりなのかもしれない。フロントにしろリアにしろ、もう少しシャープに、そしてスタイリッシュにまとめられなかったのかな、と思える仕上がりが残念だ。これは、決してデザイナーの完成ではなく、トヨタと言う会社の感性なのではないかと思う。
何となく、ぼんやりとした感性になってしまっていて、いわゆる締りがない感じになっている。

これは何もクラウンだけではなく、日本車のほとんどがこう言う状態になっているから残念だなと、いつも思うことだ。もう少し、コンセプトカーそのものに近いフィニッシュを心がければ、もっと世界に通用するデザインになるのではないだろうか。洋服の世界では、JAPANブランドは、何名ものデザイナーが確率できたのだから、その完成を車のデザイナーたちが持っていないことはないのだから、開発主査を含めて会社役員の方たちの意識改善を望みたいところとなる。

ではこの部分は、やはり社外品のエアロパーツに頼るしかないわけなのだが、そこはこの“金持車”であるクラウンでも、豊富にというわけにはいかないのだが、選択肢はあるから安心してよいだろう。しかもこの手の車に対する製品は、さすがに“ガキっぽい”イメージのものはなく、大人の遊び心を刺激してくれるようなコンセプトのものなので、まあ安心して選べると思う。

イメージとしては、ふた昔も前にヤナセが取り扱っていた“オペル・オメガ”の3,0リッターDOHC・200Hpエンジンを搭載した4DRセダンを狙いたいところだ。クラウンと同じようなアッパーミドルクラス市場にしたこの車、そんなに販売台数は多くはなかったのだが、SOHHCエンジンを搭載したものと比べると別物といっても良いフィニッシュになっている。いかにもエアロをつけました、と言う感じではなく、当たり前にエアロ付きがもともとのデザインだったという表情をしていたものだった。
重厚でありながらも、機能美に溢れたこの感性を目指したいところだ。まさに大人の遊び心を叶えてくれる仕上がりになる。

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タイヤ&ホイール

そして、やはりホイール・タイヤはなんとかしたいところだ。オメガのばあい、ホールはいわゆる“バナナスポーク”に近い、シンプルなデザインのものが標準で付いていた。しかし、クラウンの場合、何となくゴチャゴチャとした、現代の若者言葉で言えば“ウザイ”と思える感じがする。これが全体のイメージを“オヤジ臭い”ものにしていることは否めない。

インチアップをして、シンプルで機能的なデザインのホイールに、扁平率の数字が小さい厚みの少ないタイヤをセットして、“脱オヤジ”を主張したいところだ。
この車で、フェンダーとタイヤの面一化を図る必要はないと思う。そこまで走りにこだわったイメージを創りだす意味がないからだ。ホールとタイヤの交換だけにとどめておいたほうが、賢明だと思う。

これでエクステリアに関しては終了にしていいと思う。

インテリア

インテリアに関しては色々とあるのだが、あまり手を入れてもちぐはぐになってしまいそうだ。この手のトヨタの車は、良くも悪くもかなりコーディネートが決まっていて、ひとつのパーツを替えると、様々と周辺のものを変えたくなる。
シートも決してホールド性などを捉えると“優秀”とは言い難いのだが、あえて変えることはどうだろうと思う。

もし、変えるのならば、やはり車格から言って“レカロ”の中から選べば、カラーコーディネートができる物もあるかもしれない。なにしろ、製品のバリエーションは幅広くあるから、失敗チョイスをすることは少ないと思う。残念ながら、他のメーカーは、レカロほどのバリエーションがない。しかし、内装の色に調和するものがあれば、何もレカロにこだわる必要はなのかもしれない。この手のスポーツシートは、見た目だけではなく実効性も高く、ワイディングを長時間走るようなときには、確実に違いを感じ取ることができるから、いい投資だと言えるだろう。

バケットシートを装着

シートまで変えたら、ステアリングも替えたいし、スポーティーな文字盤のメーターにも変えたくなる。これをやれば、何となく見た目に関しては“和製アルピナ”的なイメージはなる。まあ、そうなると、リアシートまで変えたくはなるのだが。

シフトノブや各種スイッチの摘みなどのパーツも出ているので、やるのだったら思い切ってやってみたくなるかもしれない。

脱オヤジ車・脱金持車になったクラウンロイヤルサルーンは、カスタマイズによって適度に固まった足回りと、安心して連続使用可能になったブレーキ、もともと高性能なパワーユニットによって、このドレスアップされた外観はもの凄く生きてくる。
ヨーロッパのアッパーミドルと、“交通課のお巡りさんごめんなさい”の世界で、高速巡航を張り合えることになる。

人の欲望の最高到達点は、心理学者マズローによると“自己実現”だそうだから、なかなか難しいテーマだと思う。しかし、車を自分の主義主張でカスタマイズをして、ドレスアップをすることによって自己実現ができるのならば、結構安い投資なのかもしれない。

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