デリカD3のカスタム

アウトライン

デリカD2と同じように、ミツビシの政策によりデリカのシリーズ化の一環として、D3は日産のバネットをOEM供給で販売を開始したのは、2011年10月からだった。
ただしこのD3は、フロントバンパーと、フロントグリルはこのD3の専用デザインになっているところは、D2とのわずかな違いなのかもしれない。

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駆動方式はFFのみとなっていて、サスペンションのレイアウトはフロントはマクファーソンストラットと、ごく一般的なのだが、リアはなんと今時にはかえって希少価値すらある、リーフスプリングを使ったリジッドになっている。今時リジッドでしかもリ-フスプリングを使うなどということは、まず見ないレイアウトだ。それも、その通りで、このD3の原型モデルであるバネットは基本的に商用車として、開発をされたものなのだから、このようなサスペンションレイアウトでも許されてしまう要素をもっているのだと言っても良いだろう。

パーユニットはHR16DEで、ストレート4、DOHC16V、ボア×ストロークは78,0mm×83,6mmとなっていて、ややロングストロークになっている。パワー・トルクは、109hp/6000rpm・15,5Kg-m/4400rpmという、極めて凡庸なスペックだ。しかし、なんとなく荷物を一杯積めて、何となく走れて、何となく目的地に着くということを、いつでもできるような信頼感はある車だ。

ドライビングポジションも、やや高めの着座位置から、踏みつけるようなペダルの操作感といい、やや立ち気味のステアリングポストについているステアリンを操作する感覚は、どことなくレトロな感覚がある。さらに、ATのシフト感覚だが明確にシフトをしていることが判ることも、レトロ感覚に拍車をかけているように感じるのだ。

ステアリングフィールは、レスポンスとしてはいい方ではなく、むしろ悪いと言っても現代の水準としてはいいのではないだろうか。ステアリングを切り込んでから、ノーズが回頭し始めるまでに、明瞭なタイムラグがある。全く飛ばす気にはなれないのだが、不満は思い切りあるわけだ。商用車ベースなのだから、トラックに乗っていると思って飛ばさなければいいじゃないか、と割り切れればいいのだが、そこは悲しい性でついついと車を攻めてしまうから、不満が出るというわけだ。

また、段差を乗り越えると、何となく車ごと揺すられるように感じる。コーナーではロール自体は少ないのだが、タイヤの接地感には薄弱さを感じてしまうことは事実だ。シートのホールドも決して良いとは言えない、というよりははっきり言って悪い方に属している。

外寸は、全長4400mm・全幅1695mm・1850mmで重量は1310~1350kgという各サイズ/重量となっている。まあ、5NO枠いっぱいに収まっているし、そう重くはないのだが、馬力あたりの重量は12,4Kg/phと言う、なんとも重ったるい数字の通りに、発進加速はかなり悪いと感じるし、コーナーの立ち上がりは見るべきものもない。決してスムーズネスとは言えないエンジンは、トップエンドまで回ることは回るのだが、なんとも軽快感はなく、ただ回っているという感じがする。

この車の魅力は走りとか、そういう部分にあるのではなく、大きなカーゴスペースに乗車人数分の大量の荷物を難なく積み込めて、目的地まで速くも快適でもないが、とにかく着いてしまえるというところにあるのだろうと思うことしかできない。自転車だって、オフロードバイクだって積めてしまい、目的地でその道具を下ろして使い、散々楽しんだのちに再び荷物を飲み込んで帰って来れられる、というところに魅力があるのだろうと思う。

サスペンションとボディ剛性

しかし、ちょっとだけ手を入れて、もう少しいうことを聞いてくれる車にしたくなることは確かだ。
早速カスタマイズに取り掛かるわけなのだが、まずはステアリングの鈍さをなんとかしたいので、ボディーの補強と強化サスペンションキットを入れたいのだが、ほとんどパーツはない。フロントのローダウンキットがいくつかあるのだが、リア用のものはない。ボディーの補強キットもほとんどない状態だ。
そこで、サスペンションはそのままにして、ダンパーを減衰力を高めて、ボディーの姿勢変化を吸収することにしたい。このクラスの重量なら、そんなにヘビーデュティーなものではなくてもいいと思う。減衰力を伸び側・縮側共に数段階に調整できるものがあるので、それをいれて、段階的に好みのセッティングを見つける努力をするだけで、もとがもとなのでかなりハンドリンは向上する。縮側よりも伸び側を重視したセッティングにしたほうが、姿勢変化を抑えやすい。ボディーの補強は、既存のパーツを加工すればなんとかなるのだが、耐久性の問題と、加工精度の問題があるので、やってくれそうなショップと相談をするべきだと思う。可能なら、ぜひやっておきたい部分だ。

ブレーキ

次にブレーキだが、結構曖昧なフィールに終始する。決して絶対的な制動力に不足があるのではないのだが、曖昧なブレーキのフィールには不安が残る。せめてホースを高剛性なものに変えて、パッドを耐フェード性の高いものに変えておき、フルードも高沸点なものに変えておきたいところだ。ワインディングの連続した下りでも、まあ安心できるものにしておきたいところだ。キャリパーを変える必要まではないかもしれない。

エンジン

そしてエンジンだが、やはりどう考えてももう少しのパワーとトルク、そしてレスポンスは欲しいところだと思う。
やり方としては、他のエンジンと同じように吸・排気系の高効率化を図ることになる。これに加えて、点火系のコードを低抵抗なものに変えて、アーシングをやっておく程度でかなり変わったなと言う印象は持つことが出来ると思う。

とにかく、ほんの少しでも使いやすくということを目標にしているので、決して速い車を作ろうというわけではないのだから、この辺でいいのではないだろうか。
後はドレスアップをどの程度やるのか、ということになってくる。

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