ジムニーのカスタム

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初代“ジムニー”の発売開始は1970年だったので、現時点ではかれこれ43年の歴史を持つことになる。43年の歴史は、車にとっては別の珍しいことではないのだが、ジムニーのすごいところは基本的なフルモデルチェンジが、なんと2回しかないところにある。

各モデルには、それぞれ第一期、第二期などの期があって、細かい改良を重ねてはるのだが、いわゆるマイナーチェンジの範疇にはいるものだったので、モデルチェンジと捉えることはできない。このため、2008年に“グッドデザインロングライフデザイン賞”を受賞している。

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ジムニーは“ホープ自動車”という聞きなれない会社が開発をして、何台かは市販をしたようだが、自社の販売能力ではこれ以上は無理と判断し、鈴木自動車に製造権を売却したという歴史がある。

ジムニーの基本構造は43年間、3代にわたって変化はしていない。頑強なラダーフレームと、前後ともリジッドアクスルであることが、ジムニーの象徴的な部分にもなっている。現行モデルの3代目で、やっとコイルリジッドになったものの、2代目までは28年間もリーフリジッドを使い続けていたことも凄い。

現代ではどのオフローダーでも、ラダーフレーム構造をモノコックにビルトインしたり、4輪独立懸架にして、重量減を達成しているのだが、そんな風潮にはお構いなしにジムニーは我道を行っているところに、何か爽やかささえ感じてしまう。しかし、その結果は、普通車も含めたオフローダーの中でも、トップクラスの悪路走破性能を誇り、頑強にして簡素な構造は改造や修理を簡単にしている。このため、アマチュアの競技用マシーンのベース車両としても、そのゆるぎない地位を確保しているのだろう。

初代の弟一期モデルは同社の“キャリー”に搭載されていた、空冷直列2気筒FB型2サイクル 359cc25PS/6,000rpm 3.4kgm/5,000rpmエンジンを採用していたようだ。このエンジンはパワーこそそんなに目立ったわけではないが、とにかく頑丈にできていて、ジムニーの信頼感を上げるためには、ベストマッチだったようだ。

その後第二期モデルのLJ20-1型には、水冷直列2気筒 L50型2サイクル 359cc28PS/5,500rpm 3.8kg・m/5,000rpmを採用して、やや不評だった“ヒーター”の効きにこう結果をもたらしと言われている。なおこのモデルには完全なクローズドボディーが追加され、雪国や寒冷地で走破性の高さを武器に、かなり展開を図ることができたという。

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現行モデルの特徴

そして1998年からは、現行モデルの3代目が市場を継承している。このモデルの国内仕様からは、幌やバンタイプがなくなり、すべてワゴンタイプの設定になった。

ジムニーの象徴的なラダーフレームと、前後リジッドアクスルは継承しているが、衝撃吸収構造となったフレームやサスペンションなどはいずれも新設計されたのは、オンロードでの操縦安定性と、オフロードでの走破性の更なる向上を狙ったものだ。また、フロントのデフキャリアには、アルミ製がおごられているが、これは軽モデルのみの仕様となる。

この3代目のサイズと重量は、全長3395mm、全幅1475mm 、全高1680~1715mm、重量970kg~1000kgとなっている。駆動方式は初代から変わることなく、FR/パートタイム4WDで、トランスミッションは5速MT/4速ATを搭載している。

サスペンションは前後ともに、3リンク式リジッド/コイルスプリングを採用、エンジンは水冷ストレート3 K6A型4サイクル IC付きターボ 658cc64PS/6,500rpm 10.8kg・m/3,500rpmを搭載している。

走行フィーリング

その走りの評価は、オンロードではあまりよくはない。やはりヘビーデューティーな、オフロード仕様のサスペンションでは、当たり前なのかもしれないが、細かい凹凸を結構真面目に拾いすぎて、かなり疲れるというテスターもいたぐらいだから、本当によく拾ってしまうのだろうと思う。

高速でも現代の標準からすると、やや直進安定性に欠けるきらいがあり、終始とまではいかないのだが微舵修正は避けられないひょうだ。レーンチェンジの収束性は、まあ普通なようなので、そこはいいとしてもロングランをするときには、疲れることは覚悟しなくてはいけないようだ。

ワインディングでもこの傾向はでてしまい、けっして峠で楽しい車ではないということのようだ。

しかしいったんオフロードに入ると、水をえた魚という表現がぴったりで、上級のパジェロやランクルなどを相手にしても、走破性能の面で後れをとることは、まったくない。エンジンもターボラグなどは皆無に近く、フラットなトルク特性もこの走破性能には一役かっているということのようだ。

こんなことから、ジムニーを本格的にカスタマイズしようと思ったら、まずジムニーの専門店的なショップに持ち込んで、何をどの程度までやるか、というところから始めた方がいいかも知れない。

しかし、そこまでやる気はないけれど、“なんとなく人とは違うジムニーに乗りたい”、という希望を持っている方も多くいるとは思う。

ここではそんな方を対象にして、カスタマイズを考えていきたいと思う。

足回り強化

まず、足回りなのだが、オフロード仕様のままで走るのならそれなりに、強化サスペンションがあるので、それを組み込めばかなり違った走りができる。ただしオフロードの走りが、ということが大前提で、オンロードの走りにはそんなに貢献度はないと思っていただきたい。

オンロードをということならば、ローダウン強化サスキットも数種類出ている。この場合、バネは柔らかいものを選んで、ダンパーの減衰力に頼るセッティングは、ほかの車と変わらない。

ボディの補強

そしてボディーの補強だが、ジムニー用のものがいくつか出ているので、それを使えばかなり違った印象に替えることはできると思う。あくまでもオフロード用の補強材なのだが、ボディー剛性が高まることには変わりはないわけなので、オンロードでも効果は充分に期待できる。

ブレーキ

次にブレーキなのだが、これはやはり対抗4ポッド・高剛性キャリパーを入れて、耐フェード性の高いパッドに交換。そして高沸点タイプのフルードに替えておいて、ステンレスメッシュなどで補強をしたラインを入れてしまうと、かなりタフなブレーキにすることができる。

エンジン

そしてエンジンなのだが、まず吸排気系の高効率化をしておいてから、ブースト圧を上げて、それに対応する燃調を取り直せるようにロムを書き換えることをお勧めしたい。ブースト圧を上げるとき、必ず燃調を取り直さないと、ターボユニットに悪影響があり、最悪はエンジン本体にも影響がある場合も考えられるので、一緒にやっておくことをお勧めしたい。

オンロード、オフロードどちらを選択するにしても、エンジンとブレーキ、ボディーの補強をやっておくと、かなり違った車にすることは可能になる。

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