シーマのカスタム

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初代“シーマ”は1988年1月に発売が開始された、高級車にカテゴライズされるニッサンのセダンタイプの高級サルーだ。当時はバブルの真っ最中ということもあって、初代のライフスパンである4年間で、約13万台近い販売台数を記録したという。

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この驚異的な売れ行きに、当時は“シーマ現象”という言葉が生まれたことは、記憶に残っている方もいると思う。

Y31の“セド・グロ”と同じプラットフォームを使いながらも、独自のイメージを打ち出していたので、それなりに高級感はあったようだった。しかしセド・グロとは違って、全車種3ナンバー枠のサイズ展開になっていたことは、1格上を象徴していたのだろう。

最大の特徴は何と言っても高級車らしくない、なんとも“暴力的”な動力性能にあったようだ。スタンディングスターをフル加速でするとき、乗っているすべての人も、外から見ているにとにもハッキリわかるほど、テールを沈めて加速をする。直接のライバルであるセルシオには見られない、決して紳士的とは言えないフィールを見せてくれたものだった。こんな加速をする高級車は、ストック状態では世界的もなかったのではないだろうか。

まあシーマの上級車種としては“プレジデント”があったのだから、法人の役員車やハイヤーはそちらに任せて、車好きの経営者やそれに近い中高年層を狙ったと解釈すれば、判らないでもない。

一方では高級車らしく電子制御エアサスペンションを採用しているので、しなやかな乗り心地はちょっと例を見ないほどだったといわれている。この暴力的な動力性能としなやかな乗り心地は、当時の中高年をシビレさせたといわれている。

現行モデルの特徴

こんなシーマなのだが、現行モデルは5代目となっている。しかし、“フーガ”をベースにしたHV専用車という位置づけのため、カスタマイズはフーガと基本的に同じなる。そのためここでは、4代目を対象にしたカスタマイズを考えていくことにしたい。

4代目シーマは2001年1月に販売が始まり、2010年8月で生産を打ち切られた。このモデルからプラットフォームは、新世代の“LLクラスプラットフォーム”を採用している。これはプレジデントと同じプラットフォームになり、一種の派生車種と言ってもいいのかもしれない。

またこのモデルでは、ドアミラーウインカーを国産車で初めて採用した。フェンダーミラー仕様には、サイドマーカーがついている。

駆動方式はFF/4WDを車種によって選べるようになっている。サスペンションは、フロントがマクファーソンストラットで、リアはマルチリンクを採用している。

エンジンはVQ30DETDOHC V6 3L ターボと,VK45DD DOHC V8 4.5L NA直噴の2機種が用意されている。

この4代目シーマの外寸と重量は、全長5120mm、全幅1845mm、全高1490~1505mm、重量1720~1920kgとなっている。ミドルからヘビー級にかけての重量は、やはり重いといわざるを得ないだろう。

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走行フィーリング

実際の走りの評価を検証してみると、初代とはずいぶん違い、ジェントルになったという評価がおおい。特に、動き出しの滑らかさは特筆もので、V12なのか電気モーターなのかわからないぐらいに、シズシズと動き出すが実際には強力な加速をしている、という評価が多いことに驚いた。まるっきり初代の暴力性は、影を潜めたということなのだろう。

2000rpmも回っていれば40kg-mに迫るトルクがあるので、高速でもちょっと踏み込めば追い越しには何のストレスもない。また上り坂なども、一向に気にならないし、緩勾配の場合にはそれを意識することもないというから、パワーモンスターなのかも知れない。

しかしハンドリングの話になると微妙で、ステアリングには中央不感帯らしきものがあって、微舵修正が必要なときなどに不満が残るし、コーナリング時もこの状態があるからちょっと怖い思いをするケースもあるという。

また、比較的リアの追随性は良好なので、パワーブレイクで遊ぶことは難しそうだとういう。

ブレーキング時には大きな不満はないが、ハードブレーキングを敢行すると、フロントが何となく落ち着かないという評価もあった。しかし、ブレーキ自体には大きな問題はなくタッチも良好だが、長時間、下りの連続になると判らないという評価のようだ。

たぶんステアリングの中央不感帯や、ハードブレーキング時に起こるフロントのフィールは、ボディー剛性が少し足りていないのではないかなと、想像ができる。

こんなことをテーマにして、チューニングを考えていきたいと思う。

サスペンションとボディ剛性

まず足まわりとボディーの補強から始めるのだが、2010年に廃番になった今も、やたらに多いというわけではないのだが、パーツはランナップされている。

この車の特徴を考えると、あまりごついサスにしない方がいいと思う。もともとロールセンターはそんなに高いわけではないので、ロールを抑えるというよりも、もう少し強い足腰にするための考え方の方に振ってみることをお勧めしたい。

バネレートを少しだけ上げておいて、あとはダンパーの減衰力に任せる感じの方がいいと思う。

そしてボディー剛性なのだが、サブフレームとボディーの結合度を上げるために、やはりリジッドカラーを入れることをお勧めしたい。その上で、フロントにはストラットタワーバーを追加しておくと、全く違った操縦安定性を得ることが可能になる。

ブレーキ

あとはブレーキなのだが、できれば対抗6ポッドの高剛性キャリパーを入れて、耐フェード性の高いパッドに交換をしておきたい。その上でフルードを高沸点タイプに交換しておいて、ラインをステンレスメッシュなどで補強をしたものに交換しておくと、かなりタフなブレーキにすることができる。

エンジン

エンジンは特にいじる必要はないと思うが、どうしてもということなら、ライトチューンをすることをお勧めしておく。ほかに何かと言われれば、回転部分の芯出しをするとただでも滑らかなエンジンが、それこそできの良い電気モーターのように回る。

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