タントエグゼのモデルチェンジの予想
ダイハツが販売していた軽自動車「タントエグゼ」ですが、2014年10月に販売終了となっています。スーパートールワゴンと呼ばれるこの手のジャンルにおいては、リアドアがスライドドアであるモデルの人気が非常に高い事情があります。その点、タントエグゼはタントの上質版と言われながらヒンジドアを採用し続け、更に同社の人気モデルである「ムーヴ」との競合も避けられなかったため厳しい売り上げとなったようです。
そんなタントエグゼですが、早くも復活の噂が出ているようですね。今年の秋頃にも現実になるのではと言われています。現行型のタントをベースとし、先代と同じく高級路線の軽自動車ということで開発されるようです。
タントエグゼの買取相場
既に廃止となっているタントエグゼですが、販売期間は2009年12月から2014年10月までと決して長い部類とは言えませんでした。タントの派生シリーズということで一定の注目はあったと思いますが、様々な事情により販売終了を余儀なくされています。そのため今後は価値が下がる傾向となり、出来るだけ良い状態のうちに手放すのが妥当でしょう。
軽自動車は高く買い取ってもらいやすい時代ですが、タントエグゼのタイプですと流通量の多さ、ライバルの多さなど難しい事情があるのも事実。状態が良い場合と悪い場合の差が大きいでしょうし、まず査定の目がシビアでしょうから相場以上の額を得るのも容易ではないでしょう。2011年のマイナーチェンジも転機となるでしょうね。マイナーチェンジ後のe:sテクノロジー採用車であれば評価も高くなるでしょう。
参考相場表
L | 12年 | 50万円 | 13年 | 53万円 | 14年 | 60万円 |
---|---|---|---|---|---|---|
X | 12年 | 55万円 | 13年 | 58万円 | 14年 | 65万円 |
Xリミテッド | 12年 | 58万円 | 13年 | 61万円 | 14年 | 70万円 |
L(4WD) | 12年 | 61万円 | 13年 | 65万円 | 14年 | 67万円 |
X(4WD) | 12年 | 67万円 | 13年 | 70万円 | 14年 | 71万円 |
Xリミテッド(4WD) | 12年 | 70万円 | 13年 | 74万円 | 14年 | 77万円 |
タントエグゼの特徴とモデルチェンジの推移
2代目タントの派生車種として誕生したのが「タントエグゼ」です。軽自動車で人気のトールワゴンタイプに属するのはタントと同様で、その上級版というコンセプトのモデルとなっています。それを最も分かりやすく表したのが内装のシートでしょう。ソファ感覚で座れる「4席グラマラスコンフォートシート」を採用しており、大人がゆったりとくつろぐことのできる居住空間が作られています。
当初のラインアップはベースグレードとなる「X」、装備内容を厳選した「Xスペシャル」、上級グレードの「G」をそれぞれFF仕様車として設定し、4WD車にはベーシックな「L」と上級版の「S」が設定されました。FF車の最上位グレードGにはセンターアームレストや照明付大型バニティミラーが装備されます。
発売の翌年からはスバルへ「ルクラ」としてOEM供給が開始されました。同年の一部改良で全車にABSを標準装備としたほか、NA・4WD車にCVTを採用しています。燃費性能を向上させ、「平成22年度燃費基準+15%」の達成と「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の取得を果たしました。
2011年にはNA車に第2世代KFエンジンを採用して燃費性能を更に引き上げています。同年11月にはマイナーチェンジを実施。ミライースで開発した「e:sテクノロジー」の一部が採用となり、停車前アイドリングストップ機構付新型ecoIDLEとエコ発電制御が導入されました。
それ以外にはルーフアンテナとリアコンビランプの採用、「X」のアルミホイールデザイン変更、グレード体系の見直しなどが行われています。全車にマルチインフォメーションディスプレイを追加するなど装備の充実化も図られました。
2012年9月の一部改良では、NA・2WD車のエンジン制御最適化がなされて燃費性能が高まっています。これにより「平成27年度燃費基準+20%」を達成。その後は本家タントのフルモデルチェンジの影響などもあって販売台数が伸び悩み、2014年秋には販売が中止になりました。現在は新型の情報も噂されていますので、今後の展開に期待したいですね。