パッソのモデルチェンジの予想
トヨタが手がけるコンパクトカーに「パッソ」があります。手ごろな値段とサイズ、取り回しの良さなどで人気があるパッソ。新型の発売日も迫っているとされ、今年の4月頃が目処とのことです。
既存のパッソはダイハツとの共同開発モデルですが、新型も同様の見込みです。エンジンは1.3Lを廃止し1.0L一本化へ。リッター30km越えも視野に入れていると言われ、今まで以上の低燃費化が図られるでしょう。さらに衝突回避支援システム「スマートアシスト・」の採用によって安全性能も向上される予定です。
現行型にある上質グレード「+hana」は廃止となり、代わりに「MODA」という新グレードがラインアップされます。+hanaも含め、現行型は女性向けの可愛らしい雰囲気が強かったパッソですが、新型では角みを加えたエクステリアなどを採用してターゲットに変化が見られそうです。
パッソの買取相場
現行モデルのパッソが発売されたのは2010年2月。使い勝手の良いコンパクトカーの中でも人気のあるモデルで、購入時に軽自動車と迷う人も多いようですね。それほどコストパフォーマンスに優れるということでしょうから、当然高いニーズが期待できます。
ただし現行型はモデル末期であることから、状態次第では残念な結果になることもあるでしょう。フルモデルチェンジも濃厚とされ、たとえ良い状態でも新型が出ると現行型の価値は下がっていきます。売却の際にはタイミングも重要となりそうです。
ほとんどが1.0L車であり、需要もそちらの方が高くなります。上級グレードや+hana系が有利な模様。実用性が重視されるため、ナビやETCといった装備が評価されるでしょう。少ないでしょうが趣味に偏った改造はかえってマイナス評価になりやすいと思われます。女性需要を意識すると、禁煙車など内装の清潔感も問われるでしょう。
参考相場表
X Vパッケージ | 13年 | 35万円 | 14年 | 49万円 | 15年 | 56万円 |
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X | 13年 | 41万円 | 14年 | 58万円 | 15年 | 66万円 |
X Lパッケージ | 13年 | 47万円 | 14年 | 60万円 | 15年 | 69万円 |
X Gパッケージ | 14年 | 64万円 | 15年 | 73万円 | ||
プラスハナ | 13年 | 56万円 | 14年 | 71万円 | 15年 | 82万円 |
プラスハナG パッケージ |
14年 | 78万円 | 15年 | 88万円 |
前モデルの買取相場
一つ前のモデルであり、初代型となるパッソは2004年に発売となりました。パッソがヒットした原点であるモデルですが、年式や現行型の販売期間などを考慮すると全体的に厳しい査定が多くなりそうです。
中古車では既に2代目パッソの流通が多く、わざわざ古い型を買う必要性は少ないはず。更に3代目の情報も出ていますから、初代パッソの価値は下がる一方でしょう。なるべく走行距離が伸びないうちに手放すのが無難ですね。
例外としてはスポーティグレード「Racy」が挙げられます。状態の良いRacyで、かつスポーツカー専門店などマニアックなお店で見てもらうと通常とは違った評価がもらえるかもしれませんね。それ以外はグレード云々より、走行距離と年式がキーになるでしょう。
参考相場表
X | 10年 | 9万円 | ||||
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X Fパッケージ | 09年 | 7万円 | 10年 | 11万円 | ||
レーシー | 08年 | 1万円 | 09年 | 9万円 | 10年 | 20万円 |
G | 09年 | 7万円 | 10年 | 10万円 | ||
G Fパッケージ | 09年 | 7万円 | 10年 | 10万円 | ||
Xプチトマコレクション | 09年 | 7円 | 10年 | 10万円 |
パッソの特徴とモデルチェンジの推移
小型警ら車としても活躍するパッソはコンパクトカーの代表格と言えます。当時はトヨタが販売する最小乗用車でもあり、小柄で親しみやすいモデルとして大きなヒットを飛ばしました。見た目の可愛らしさは勿論、小物の収納スペースを確保したインテリアなどで女性へアプローチしているのがわかります。狙い通りに女性を中心に支持を集め、2代目も同じ路線を歩むことになります。
初のフルモデルチェンジで2代目となったパッソは、ボディサイズを維持しつつデザイン性を高めました。その一つが新グレード「+hana」。専用フロントバンパーやエンブレム、クリアタイプのリアコンビネーションレンズなどで良質感を演出しています。パワートレーンにおいては全車にCVTを採用し、各仕様で燃費性能を高めました。
2014年にマイナーチェンジを実施しています。1.0Lエンジンの改良や回生機能、空力性能を強化したほか、一部グレードを除いて改良版「Toyota Stop&Start System」を標準装備としています。ほかにもVSC&TRCと緊急ブレーキシグナルの全車標準化、上級グレード「G Package」を「1.0X」及び「1.0+Hana」に追加。ノーマルと+Hana双方でボディカラーやインテリアカラーの入れ替えが行われています。
さらに翌年には特別仕様車「1.0X“L Package・Kiriri”」を新設。ブラックの内装色とファブリックシート表皮、マルチリフレクターディスチャージヘッドランプなどを備えた上質グレードとなっています。