ラクティスのモデルチェンジの予想
トヨタ「ラクティス」の新型に関する情報ですが、今の所これといったものはないようです。ラクティスといえば国内だけでなく、名称を変えて海外でも販売されているグローバルモデル。日本以外の事情もあるのでしょうが、前回のサイクルから考慮すると何かしら情報ぐらいは出てもおかしくない時期です。
以前日刊自動車に取り上げられた記事によれば、2016年にトヨタが販売を終了する車種の中にラクティスの名も挙がっていたようです。2014年のマイナーチェンジ以降、特に目立った改変等もないラクティス。廃止の流れは自然と考えるのが妥当かもしれません。
ラクティスの買取相場
現行モデルのラクティスは2010年11月より販売されているコンパクトトールワゴンです。ライバルはノートやフィット、フリードといったところでしょう。コンパクトカーとしての完成度は高いですが、ライバル車と比較するとそこまで高い人気があるとも言い難いですね。
扱いやすいジャンルやトヨタブランドという点で一定のニーズは期待できそうです。しかし特別リセールの良い車というわけでもないでしょう。走行距離や年式などを基準とした一般的な査定事情となりそうですね。グレード別では「G」系の評価が良い模様。実用的な装備品があればなお良いでしょう。
ラクティスといえば廃止という情報も出ていますから、今後は価値が下がっていく一方と思われます。スバルと共同開発した、一部マニアには魅力的な車ではありますが、コンパクトカーとしての一般的な価値で考えると少しでも古くならないうちに売却した方が良いかもしれません。
参考相場表
X | 13年 | 64万円 | 14年 | 81万円 | 15年 | 93万円 |
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G | 13年 | 75万円 | 14年 | 106万円 | 15年 | 112万円 |
S | 13年 | 83万円 | 14年 | 93万円 | 15年 | 103万円 |
Gプライムスタイル | 14年 | 99万円 | 15年 | 109万円 | ||
X(4WD) | 13年 | 78万円 | 14年 | 95万円 | 15年 | 99万円 |
G(4WD) | 13年 | 96万円 | 14年 | 110万円 | 15年 | 125万円 |
前モデルの買取相場
2005年から2010年に渡り販売されていた初代ラクティス。居住性や燃費性、走行性能など多方面の性能をバランス良く実現したモデルになります。コンセプト通り実用性の高いラクティスですが、一つ前のモデルということでベース査定は低くなってしまうでしょう。
古いモデルなので当然ですが、そこに走行距離や年式、装備品や事故歴の有無など様々な事情が加味されます。古いモデルほどグレードごとの差異はなくなるため、上級モデルでもメリットは薄いでしょう。それよりも走行距離と質感の状態ですね。ラクティスのような車を欲しがるユーザーを考えると、低コストで使い勝手が良い、できれば綺麗な車が良いと考える人が多いはず。そうしたニーズと合っているラクティスが求められます。
ただし先述のとおり前のモデルという前提がありますから、基本はリセールの低いモデルとなるでしょう。コンパクトカーはただでさえ激戦ジャンルですから、初代ラクティスでは対抗力に欠けます。状態の悪いラクティスですと、値をつけるのも難しい場合があるかもしれません。
参考相場表
X | 08年 | 9万円 | 09年 | 11万円 | 10年 | 24万円 |
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X Lパッケージ | 08年 | 9万円 | 09年 | 11万円 | 10年 | 25万円 |
G | 08年 | 14万円 | 09年 | 17万円 | 10年 | 31万円 |
G Lパッケージ | 08年 | 12万円 | 09年 | 23万円 | 10年 | 32万円 |
G Sパッケージ | 08年 | 22万円 | 09年 | 26万円 | 10年 | 35万円 |
G Lパノラマパッケージ | 08年 | 23万円 | 09年 | 27円 | 10年 | 36万円 |
ラクティスの特徴とモデルチェンジの推移
ヴィッツをベースに開発されたラクティスは、かつての「ファンカーゴ」の後継車種でもあります。日常生活の足として、長距離ドライブの相棒としても活躍するラクティスは、老若男女に幅広く親しまれるモデルです。コンパクトカーとしては珍しい大径16インチタイヤや本皮巻きステアリングなどを用意するなど、ラクティス特有の個性も演出されています。
ラクティスが初めてフルモデルチェンジを行ったのが2010年11月。スバルと共同開発した2代目には姉妹車として「トレジア」がラインアップされ、これはスバルブランドから提供されます。さらに香港やマカオ、欧州向けには「ヴァーソ・S」として流通させるなどワールドワイドな一面も持っています。
2014年のマイナーチェンジでエクステリアのデザインを刷新しました。プロジェクター式ヘッドランプ、LEDクリアランスランプやメッキ加飾を配したフロントグリルが採用されています。インテリアでもセンタークラスターカラーの変更などほのか、フロントドアガラスにスーパーUVカット・IRカット機能付ガラスを採用するなど見た目と快適性を向上しています。