エルグランドのモデルチェンジの予想
人気の高級ミニバン、その先駆けとも言えるのが日産の「エルグランド」でしょう。大型でありながらスポーティさも兼ね備え、走行性、高級感、乗り心地などあらゆる水準の高いモデルです。日産の中でも人気の高い部類にはいるモデルであり、新型への期待も大きいと言えますね。
現状で言えば、トヨタのアルファード・ヴェルファイアとの差が埋められないエルグランド。新型においてはその差を縮め、トップに立つための改善が不可欠となるでしょう。現行の失敗として指摘される全高の低さのほか、室内外のデザイン、燃費性能の引き上げなど大きな改変が求められるでしょう。
特に燃費性能においては、ハイブリッドの導入が予想されています。大型ミニバンのハイブリッド化が相次いでいる現在。エルグランドもその流れに乗らない理由がありません。高級路線はそのままで、アルファード・ヴェルファイアとどう差別化を図るか、個性を打ち出すかが注目されます。年内にも登場するとの情報も出ていますね。
エルグランドの買取相場
現行モデルのエルグランドは2010年から稼働しています。今年で6年目のモデルなので、中古車でもそれなりの球数が存在しているエルグランド。高級ミニバンというジャンルは中古車市場でも人気があり、高いニーズが期待できるでしょう。
在庫がある時点で、車両そのものの状態はシビアに精査されます。ニーズの高いエルグランドでも、場合によっては値落ち率が大きくなる可能性も考慮しておきましょう。例えば事故歴がある、傷やシミが多い、装備が不十分などの車両は厳しくなるでしょう。
反対に上質な装備品がある、見た目が新車に近い状態など良い条件のエルグランドなら期待できそうです。走行距離がある程度伸びていても選ぶ人が多いタイプの車ですから、それよりも見た目の美しさや電動スライドドアなど高級車っぽい要素が重要でしょうね。2014年のマイナーチェンジ以降のモデルならより期待がもてるでしょう。
参考相場表
350ハイウェイスター(7) | 14年 | 209万円 | 15年 | 259万円 | 16年 | 299万円 |
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350ハイウェイスター(8) | 14年 | 209万円 | 15年 | 259万円 | 16年 | 299万円 |
ライダー | 14年 | 124万円 | 15年 | 289万円 | 16年 | 331万円 |
ライダー ハイパフォーマン ススペック |
15年 | 300万円 | 16年 | 342万円 | ||
ライダーブラックライン | 15年 | 345万円 | 390万円 | |||
VIP | 14年 | 268万円 | 15年 | 342万円 | 16年 | 386万円 |
前モデルの買取相場
一つ前のエルグランドは2002年に発売となったE51型です。今のところ歴代最長の販売期間を誇り、中古車でも未だに見かけることができます。とはいえ現行型が中古車でもかなり多いですから、それより古いモデルとなると不利になるのが当然です。
新車価格が高額ですから、すぐさま価値がなくなるということはないでしょう。しかし、元値から言えば大きな減額は避けられません。古いモデルということと、新しいモデルが出回っていることで厳しい条件が多いでしょう。
また、4代目エルグランドが万が一2016年内に登場となると相場は更に下落します。年内ではなくとも、新型が出ることでそれ以前のモデルの価値が大きく下がるのが通例です。少しでも価値が下がる前に、良い状態で売却した方が無難でしょう。
参考相場表
350X | 08年 | 39万円 | 09年 | 69万円 | 10年 | 120万円 |
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350XL | 08年 | 72万円 | 09年 | 94万円 | 10年 | 153万円 |
250V | 08年 | 48万円 | 09年 | 65万円 | 10年 | 90万円 |
250ハイウェイスター | 08年 | 72万円 | 09年 | 77万円 | 10年 | 104万円 |
ライダー(2.5L) | 08年 | 58万円 | 09年 | 76万円 | 10年 | 129万円 |
ライダー パフォーマンス スペック(2.5L) |
08年 | 59万円 | 09年 | 78万円 | 10年 | 133万円 |
エルグランドの特徴とモデルチェンジの推移
日産・エルグランドの初代モデルが発売されたのは1997年。かつては「キャラバン・エルグランド」、「ホーミー・エルグランド」と販売系列店により車名が分けられていました。
初のフルモデルチェンジを行ったのが2002年です。エルグランド専用に改良されたプラットフォームが採用され、先代同様に後輪駆動及び4WD仕様が設定されます。販売当初は3.5Lという大排気量の選択肢しかないことが仇となり、ライバルとは大差をつけられることに。2004年に2.5Lモデルを投入して追随しますが、現在も広がった差は埋まっていません。
その現在というと、現行モデルのE52型になります。FR仕様をFFへ変更し、低床化、室内空間の拡大が図られました。人気のハイウェイスターやライダーもラインアップされ、最上級の高価格グレード「VIP」も用意されています。当グレードには黒本革仕様のインテリア、後席用100V電源や補助ステップ、専用のタイヤが備えられています。
2014年にマイナーチェンジを行いました。内外装のデザイン変更のほか、質感の向上、標準装備の追加、グレード体系の変更などがなされています。